もしかして:私

普通の人生

22歳ハロオタ女、氷川きよしのコンサートに行く

みなさんおはこんにちばんは。

 

私はかれこれ10年ほどハロプロを追いかけているしがないハロオタ女子大生です。

 

普段はほぼハロプロ関係のライブにしか赴かない私なのですが、先日高校同期の誘いで氷川きよしさんのポップス楽曲コンサートに参戦してきました。(私自身もイベントサイドもできる限りの感染対策を講じた上で参加しています。)

 

未知の領域の界隈のイベントに身を投じてみるとあまりにも気づきが多すぎたので記録したいと思います。

ちなみに参加時点での私の氷川きよし楽曲に対する知識は「ズンドコ節と限界突破サバイバーは知ってる。今回出たアルバムは軽く予習した。」程度です。

 

 

 

ナチュラルに歌唱力がすごすぎる

氷川きよしさんの歌唱力はYouTubeで観たり紅白歌合戦で観たりしてきただけの私でもその高さをある程度存じ上げておりました。しかし生で聴くそれは想像を遥かに凌駕してきたのです。

まずビビったのがロングトーンの太さ。あんなに太くて安定していて不安を感じさせないロングトーン聞いた記憶がありません。1曲目のサビの最後の長い音聞いた時点で今日はもしかしたらエグいものを受容できるのかもしれないという予感を察知しました。

 

そして1番ビビり散らかしたのが『Happy』のくだりです。この曲は天海祐希さん主演『老後の資金がありません!』の主題歌で、最新シングルのA面楽曲になります(宣伝)。

という訳で衣装チェンジ中にMVが流されてファンの皆さんはそれを鑑賞する形をとっていたのですが、最後まで終わったそのときさっき聞いたイントロが今度は生演奏で始まりました。

これが何を意味するかというと「CD音源を流したあとに生歌で勝負かける」ということです。

ハロプロに置き換えるとリリイベでこの構図が生まれることになりますが、アイドルというものの性質上歌100%で勝負かける訳でもないのでまあ俗に言う喉からCD音源とかじゃなくても特に問題ありません。しかし氷川きよしさんは純度100%歌で勝負する歌手なので音源との乖離があまりに激しすぎると少々まずいことになります(ここまで2つ個人的見解)。なので状況把握をした利き手側にも緊張感が走ります。

しかしそんな緊張は完全に杞憂と言わざるを得ませんでした。さっき聞いたものとまっっったく変わらないクオリティの歌が私の鼓膜を刺激していたのです。やばすぎてAメロの間状況が受け入れられんかった。これには流石にビビり散らかしました。

 

 

②演出がすごい

今回のコンサート、演出面での気づきも非常に多かったです。特にモニターの使い方。私が普段参戦するハロプロのライブでは基本的にメインのモニターは演者の姿を常時映し出すために使われておりますが、今回のライブでは曲に合わせたイメージ映像というか動く背景みたいな形で使われていて非常に世界観の作り込みに寄与していると感じました。コンサート中盤とても綺麗なドレスに身を包んだ氷川さんの上部にシャンデレラが輝く構図になるように設計された映像が流れている様なんかは非常に感動的でした。推しがあんな形で歌っていたら泣いてしまうだろうなあと。 ほかにも直径がたぶん小さいのであろう光線の輪郭がはっきりしたスポットライトをたくさんの方向から当てることで、尖ったカラフルな氷の中で歌っているように見えたシーンなども個人的にはかなり面白かったです。 ギャンギャンの蛍光色の自転車で登場するシーンなんかもありほっこり。めちゃくちゃ可愛かった。

 

 

③演奏がすごい

会場に入った瞬間セッティングされたバンドセットを見てかなりテンションが上がってしまいました。基本的にアイドルの現場はオケ音源に合わせて歌う形を取るため普段プロの生演奏に触れる機会がほとんどないからです。今回のセットリストは王道J-POP的なものからゴリゴリのロック調まで幅広く網羅する形になっていてその演奏も当たり前に素晴らしかったのですが、今回私的に最高だったのが衣装チェンジ中のインストver.演奏タイムです。リードギターの方が終始歌のメロディーを弾いていたのですが曲調的に「泣きのギターここに極まれり!」状態が丸々1曲分続いて私の体は痺れ続けました。

 

 

④MC×歌詞で生まれる説得力がすごい

少なくとも今回歌われた楽曲は氷川さんの心情が投影されたと思しき歌詞のものが多かったし、本人も想いを歌で伝えることが仕事と言及されていました。これまでの苦悩や色々思うところについてMCタイムで触れてくれるたびに歌詞の説得力がどんどん増していって聞き手としても1つ1つ噛み締めながら聴くことができました。 特にオタク目線で良かったのは「9月に会いたい」という楽曲です。私はアーティストとファンの絆を等身大の言葉で表した系の曲が大好物すぎるので(Ex.SeasoningSのWe need a name!とか)、しばらく対面でのライブができず会えてなかったファンへの想いが歌詞に存分に反映されたこの曲を聴いて完全に絆を感じるオタクと化しました

 

 

⑤衣装がすごい

だいぶネットニュースで話題になっていたので既に目にされた方も多いかと思いますがとにかく衣装がすごかった。クオリティの話だけじゃなくて数も。 約2時間半の公演で7着もの衣装を見せてくれてまさかの昨年の紅白(録画してマジで数えきれんくらい観た)で着用していた赤ボンテージも拝めてガチで感動した。それぞれ全然違うテイストの衣装ながら全部着こなしてしまう美しさ……。スタイルも顔も良くて歌上手いってもう天才すぎる。

 

 

⑥マダム達がすごい

周りのお客さん達は見渡す限りマダム、マダム、マダム……人生でこんなに多くのマダムに囲まれて方がないというくらいマダム尽くしでした。YouTubeで『限界突破サバイバー』のライブ映像を観たときはかなりサイリウムとかも振られている印象やったけどポップスコンサートとはいえその他の曲のときとかはどんな雰囲気なんやろう…と思っていたのですがマダム達の本気がすごかった。

光る系グッズを複数個手に持ち落ちサビでケチャをかますマダムがいる……!!!!!新曲の振りコピまで完璧……!!!!!客席一面カラフルな光でお花畑みたい……完全にハロプロの現場と一緒や………という感じです。 f:id:nanakamichu:20210912141542j:plain

同行人のお母様が貸してくださったグッズ。可愛いし色が自動で移ろう仕様。

 

 

⑦限界突破サバイバーは麻薬

ライブ終盤。衣装チェンジ中のパフォーマンスとして楽器隊紹介パフォーマンスが始まりここまでで1番ロック色が強いその音色はどんどん激しさを増していきます。盛り上がりが最高潮に達さんとしたそのとき見覚えがありすぎる赤い衣装を着たkiina氏降臨!!!!!!!!!!!そして死ぬほど聴き込んだイントロが始まる!!!!!!!!

 

(ちょっとここで隙あらば自分語りで非常に申し訳ないのですが、私は2年前インドにて200人くらいのインド人の前でこの曲を歌ったことがあるんですね。たぶんその規模のインド人の耳にこの神曲をぶち込んだ日本人は現状私だけだと思います。ちなみにインド人にもこの曲の素晴らしさは伝わったらしく一緒にステージに上がってきた彼らと盛り上がりました。)

 

という思い出が詰まりすぎた曲がついに目の前で始まり私の両目からは完全に無意識に涙が流れていました!!!!!! リアルタイムで目の前で繰り広げられるパフォーマンスの素晴らしさと、会場が過去イチ一体感を高めた空気感と、自分の頭を駆け抜ける思い出とでもうガンギマリ状態になり、多分ここ半年分くらいの疲れが全て消えました。 あの曲は麻薬です。本当に。

 

 

ほかにも感動ポイントを挙げると本当にキリがないのですが終始提供される全情報が限界突破クオリティすぎてもう最高の時間でした。今回のアルバムはTM NETWORK木根尚登さんのバックアップのもと制作されたとのことですが、「今後さらに色んなタイプのポップス作品に挑戦してもらって若い人にもkiiちゃんの天才さを知ってもらいたすぎるなあ〜」と同行人と盛り上がりました。女王蜂のアヴちゃんからの提供とか見てみてたい。 長くなりましたが総じて最高でした!ということです。

 

kiiちゃん!!!本当に素敵な時間をありがとう!!!!!